シットアップ( sit up )トレーニングについては、これまでに執筆してきた書籍でも述べてきました。ですが、文章では表せないことがたくさんあります。シットアップは上体を起こすという意味です。しかし、股関節の運動で上体を起こすはずが、腹筋を収縮させて腰椎を曲げる運動で腰椎に負担をかけた(腰痛)やり方になっている人が多いのです。当院では、構造動作理論に基づくシットアップ( sit up )トレーニングを指導しています。
院長:中村考宏
柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師。2020年三重県桑名市多度町にえにし治療院を開院。股割り歴20年、MATAWARI JAPAN 代表。パーソナルトレーニング。著書「骨盤おこし」で体が目覚める(春秋社)、趾でカラダが変わる(日貿出版社)、他多数。メディア「anan」「クロワッサン」「Tarzan」などで「骨盤おこし」「足指」を紹介。NHKテレビでコロナ禍の運動不足解消エクササイズを紹介。プロフィール詳細
腹筋運動は腹直筋を鍛えるトレーニングです。英語ではシットアップ(sit up =上体おこし)といいます。頭の後ろで手を組んで仰向けに寝た状態から上半身を垂直に起こし、再び仰向けに寝る動作を繰り返します。シットアップ(sit up )上体を起こすという意味です。仰向けに寝た状態から上体を起こすときは、骨格構造からみると股関節(ヒップジョイント hip joint )から体幹を立てるのが望ましいのです。しかし、シットアップでは、筋肉のアプローチにより腹直筋を収縮させるトレーニングになっています。
腹直筋を収縮させることは腰椎を屈曲させることでもあり、腹圧が抜けた腰を曲げる運動ともいえます。腰痛のリハビリで推奨されるのは、腹圧がかかったシットアップのことであり、腹直筋を収縮させる腰曲げ運動のことではありません。腰曲げ運動は腰椎に負担がかかってしまうので、股関節(ヒップジョイント hip joint )を理解して、シットアップのトレーニングをすることが重要です。
腹には柔軟性が必要です。「凹ませて、膨らませる」。この上下の可動域は大きいほどよいでしょう。特に、腹を膨らませる腹筋群の伸張に重点をおきます。腹を膨らませる感覚がわからない場合は、他者の手で腹に抵抗を加えてもらって、その手を腹で押し返すよう腹筋群を伸張させます。慣れてきたら胸〜腹の全体が蒲鉾状に膨らむようイメージしておこなうとよいです。
腹筋群の伸張時は背側の脊柱起立筋や臀筋群が収縮します。慣れないうちは、収縮ポイントが腰椎付近などの部分になることが多いです。
注意:腰で反らさないこと。
など
構造動作トレーニングに取り組んでいる方むけの動画です。腹筋運動をして腰が痛くなる場合は、体の状態にあっていないトレーニングだと、考えるべきです。股関節(hip joint)を理解して、腹圧トレーニングをしてみてはいかがでしょうか。腹圧トレーニングにはいくつかのバリエーションがあります。その一例をご紹介します。
第3日曜日(+前日の土曜日)
運動の質を根本から変える構造動作理論に基づく「プッシュアップ(push up)トレーニング」を指導します。
当院では、体の不調や障害を改善する治療や、健康増進、パフォーマンス向上のための施術を行っています。一人一人に最適なサポートを心がけておりますので、症状や気になることがあれば、どうぞお気軽にお知らせください。遠方からの来院者や集中的なケアを希望される方のために、個別指導やパーソナルトレーニング、股関節覚醒コースも用意しています。小学生からシニア、アマチュアからプロのスポーツ選手まで幅広くサポートしております。再発防止、健康増進、パフォーマンス向上のトレーニングもご希望に応じて指導しています。トレーニング内容は、個々の体の状態に合わせてカスタマイズしております。どうぞよろしくお願いします。
*掲載の記事・写真・図表などを無断で複製・転載・転送・配信することは著作権法により禁じられています。著作権はえにし治療院(MATAWARI JAPAN)・ウェブサイト管理人またはその情報提供者に帰属します。