三重県桑名市[えにし治療院]多度山麓名古屋から40分の整体[東洋医学]パーソナルトレーニング

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  • 施術の流れ
    えにし治療院には定期的に体のメンティナンスで埼玉県の高橋ご夫妻が来院されています。高橋さんのご主人は、カヌー競技をされていてパフォーマンスアップのために構造動作トレーニングに取り組んでみえます。構造動作トレーニング・東京教室に参加されるようになって10年以上になりますが、その間、愛知県の講座にも足を運んで下さっていました。奥様の大病がきっかけで、昨年から三重の治療院に来院されるようになり、今では、ご夫婦そろって健康増進・競技における故障の予防に取り組むようになりました。このページでは体のメンティナンスで来院されたときの一連の流れを紹介したいと思います。院長:中村考宏柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師。2020年三重県桑名市多度町にえにし治療院を開院。パーソナルトレーニング。著書「骨盤おこし」で体が目覚める(春秋社)、趾でカラダが変わる(日貿出版社)、他多数。メディア「anan」「クロワッサン」「Tarzan」などで「骨盤おこし」「足指」を紹介。NHKテレビでコロナ禍の運動不足解消エクササイズを紹介。プロフィール詳細問診まずは問診です。最近の体の具合や気になることを伺います。はじめて来院された方には、これまでかかったことのある病気、怪我や手術の有無を伺います。仮に大きな病気や怪我をされていなくても、体のメンティナンスをするにあたり、よりよい方法を導き出すために、子供の頃まで遡って、些細なことでも気になること、記憶にあることを伺います。子供のころの、些細なことがヒントになることもあります。また体の癖や動作の習慣などもヒントになることが多いので、詳しく問診することは大切です。徒手検査次は体の状態を確認します。重心位置、各関節の運動の状態、筋肉の状態、骨格の位置など徒手検査で確認します。これは、問診、視診、触診などを総合し、体を細かくチェックする感じです。はじめて来院された方にも同様な徒手検査をおこないます。そして、徒手検査と同時進行で徒手療法を進めていきます。徒手療法徒手療法は、鍼を使わない経絡調整、伝承按摩術、スポーツ整体などの方法がありますので、問診と徒手検査から得られたヒントを基に体の状態に必要な方法で感覚と運動を好循環へアプローチします。運動療法運動療法は、回復の方向へ進む方法、健康の増進・促進する方法、パフォーマンスアップのトレーニング方法などがありますので、問診と徒手検査からのヒント、徒手療法の結果を総合して、体の状態に必要な方法を指導します。そして、体の状態に必要な課題をお伝えします。課題の取り組み方次第では、体が大きく進歩しますので楽しみです。えにし治療院桑名市多度町に開院して2年が経ちました。もともとは愛知県で開院していましたが、趣味の山歩きで訪れた多度山の帰り道に多度駅前通りの空家を見つけました。かなり古い建物ですが、山に近くて環境がいい、この場所で治療院ができたらいいなあ、と早速、大家さんに連絡を取りました。大家さんのお父さんが昔、治療院をされていたそうで、施術室と待合室が保健所の規定にあうので、そのまま使えます。という流れで2020年にこちらへ来ました。開院したのはよいのですが、山の麓、田舎、私はそのように思っていました。ところが、多度大社には毎年お参りにいくから多度知ってるよ、ホテル多度温泉 東建多度カントリークラブ名古屋にいくから多度知ってるよ、鈴鹿山脈や養老山地を走ってるから多度知ってるよ、意外と知名度があるのには驚きました。それから、最寄の養老線「多度駅」は2時間に3本しかありません。不便だよね、と思っていたのですが、東京まで最短2時間30分でいけるのには驚きました。思ったほど、田舎ではない?!この町にも慣れてきて、楽しみが増えていくようです。施術・パーソナルトレーニングをご希望の方当院では、体の不調や故障を改善するための治療、健康増進やパフォーマンスアップのための施術をしています。ひとりひとりに最善のサポートができるようこころがけていますので、症状や気になることをできる限りお知らせください。また、遠方から来院される方や集中的にみてほしい方には個人指導・パーソナルトレーニングをしています。小学生からシニア、アマチュアからプロスポーツ選手までサポートさせていただいています。ご希望に応じて、再発予防、健康増進、パフォーマンスアップのトレーニングを指導しています。トレーニングは、人それぞれ体の状態が違いますので、体の状態に必要な内容を指導しています。当院はコロナ対応で業務をおこなっておりますのでご協力のほどよろしくお願い致します。施術・個人指導の申込み*掲載の記事・写真・図表などを無断で複製・転載・転送・配信することは著作権法により禁じられています。著作権はえにし治療院(MATAWARI JAPAN)・ウェブサイト管理人またはその情報提供者に帰属します。
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  • 【足・膝・股関節】「フル・スクワット」脊髄反射(伸張反射)を鍛えるトレーニング
    【足・膝・股関節】「フル・スクワット」脊髄反射(伸張反射)を鍛えるトレーニングスクワットについては、これまでに執筆してきた書籍でも述べてきました。ですが、文章では表せないことがたくさんあります。ひとそれぞれに体の状態が違いますから、当然、足・膝・股関節の状態もひとそれぞれです。当院では、来院された方の足・膝・股関節の状態に必要なスクワットトレーニングを指導しています。監修:中村考宏股割り歴20年。MATAWARI JAPAN 代表。柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師。えにし治療院院長。パーソナルトレーニング。【DVD】構造動作トレーニング “股割り”を極める(BABジャパン)、著書「骨盤おこし」で体が目覚める(春秋社)、趾でカラダが変わる(日貿出版社)、しゃがむ力――スクワットで足腰がよみがえる(晶文社)、“動き”のフィジカルトレーニング(春秋社)他多数。メディアUP!−名古屋テレビ【メ〜テレ】で股割り紹介。テレビCM股割り「割る」出演。BABジャパン 月刊秘伝10月号「股割りの秘密」【前編】【後編】。他プロフィール詳細スクワット( SQUAT)とは?スクワットの意味をご存知ですか?スクワット( squat )という英語の意味は、「しゃがむ」「うずくまる」「坐る」「地に伏す」「身をひそめる」「他人の土地に無断で居つく」などです。一般にいわれているエクササイズとしてのスクワットは、直立した状態から膝関節の屈曲(まげる)と伸展(のばす)を繰り返します。その時に下半身の大腿四頭筋、下腿三頭筋、大臀筋の筋力アップに効果があるといわれています。トレーニングでおこなうスクワットの意味としては、その動作の様子から、しゃがむ、坐る、などが適切でしょうか?スクワットはシンプルな動作ですので、これまでさまざまなバリエーションが考えられ、健康法やダイエットに効果があるものとして幅広く紹介されています。また、競技の世界を見ると、どれだけの重さを持ち上げれるのかを競うパワーリフティングは、「どれだけスクワットができるかを競うもの」ともいえますし、足腰、脚力をアップするための基礎トレーニングとして取り入れられています。それぞれの領域においてスクワットに取り組む目的は違いますが、「しゃがむ」という動作が多様性を持って表現されているのは、それが「ヒトの基本動作」である由縁だと思います。しかし、多くの方は、スクワットに取り組む以前に「しゃがむ」動作が苦手です。あるいは苦手であることに気づかないまま、スクワットを繰り返しています。「人の基本動作」が苦手である、ということは矛盾しているようですが、それだけ私たちが「ヒト」(生物学的な)から遠ざかっていることを現しているのかもかもしれません。スクワットは「立ち上がる動作」ではなく「しゃがむ動作」のトレーニング一般的なスクワットは、下半身の大腿四頭筋、下腿三頭筋、大臀筋などの筋力アップ、筋肥大に大きな効果があるといわれています。これらの筋肉は伸筋で主にしゃがんでから立ち上がるときに作用する筋肉です。つまり、一般的なスクワットは「しゃがむ動作」のトレーニングというより「立ち上がる動作」に負荷をかけるトレーニングだという印象が強いです。スクワット( squat =しゃがむ)動作のトレーニングえにし治療院で指導しているスクワットは「スクワット( squat =しゃがむ)」動作のトレーニング法です。下半身の大腿四頭筋、下腿三頭筋、大臀筋などの伸筋は、フル・スクワットで体幹の重さを受け取って、反射的に収縮(脊髄反射)するようにし、必要以上に筋力アップ、筋肥大しないように注意します。スクワットは重力に任せて落下し、しゃがむスクワット( squat =しゃがむ)動作のトレーニングは、重力を正しく受ける姿勢から、低い姿勢に変化する練習です。さらにフル・スクワットでは、重力に任せて落下するようなイメージで姿勢に変化することを修得します。しゃがむ動作では、立位姿勢から重力の下方向へ股関節、膝関節、足関節を深く曲げて低い姿勢へ変化します。このときに作用する筋肉は、腸腰筋、ハムストリングス、前脛骨筋などの足関節背屈筋、足の指の屈筋などです。腸腰筋は股関節、ハムストリングスは膝関節、前脛骨筋などは足関節を深く屈曲します。足の指の屈筋で長趾屈筋や長母趾屈筋などは接地を安定させるため趾節間関節の軽度屈曲を調節します。【脊髄反射を使う】きちんとしゃがめれば、自然に立ち上がれるスクワット( squat )とは、重力に任せて落下し、しゃがみます。下半身の大臀筋、大腿四頭筋、下腿三頭筋などの伸筋は、フル・スクワットになったとき体幹の重さを受け取り、反射的に収縮(脊髄反射)することで股関節、膝関節、足関節を伸展させます。スクワットは、反射的に(脊髄反射)立ち上がるための練習です。脊髄反射とは?骨格筋と腱には、筋肉の収縮に伴う筋と腱の長さや張力の変化を感知する筋紡錘や腱紡錘と呼ばれるセンサーがあります。筋肉が瞬間的に引き伸ばされると筋紡錘から脊髄へ信号が送られます。すると脊髄から筋肉を収縮させる信号が出され、結果として筋肉が反射的に(つまり意思とは関係なく)収縮するのです。これを脊髄反射、伸張反射と呼んでいます。筋紡錘や腱紡錘のセンサーは筋の長さを一定に保つためのフィードバック信号としての働きを持ちます。このような自動制御メカニズムは姿勢を保つ、関節の位置を保つなどの重要です。私たちは手足をを動かして運動したり移動したりしますが、これは骨格に付着している骨格筋の収縮によっておこなわれています。脊髄反射は、随意運動と比べ三倍近く速いことが知られています。随意運動とは、意識をして体を動かす(筋肉を収縮させる)うんどうのことです。ヒトが瞬間的に力を発揮する仕組みには、この脊髄反射が組み込まれています。それは、ヒトが外部環境の脅威から身を守るための生理的反応として、本能的に発動するものなのでしょう。しゃがむ動作ができない、苦手?フル・スクワットで股関節、膝関節、足関節が深く屈曲すると下半身の大臀筋、大腿四頭筋、下腿三頭筋などの伸筋は伸張します。この伸張した伸筋が収縮することで立ち上がるための力になります(脊髄反射)。しゃがむ動作ができない、苦手という場合、各関節の深い屈曲ができないために伸筋が十分に伸張しません。そうすると、意識的に立ち上がらなくてはなりません。わざわざ、よっこらしょ、と踏ん張って立ち上がる。そのように膝を伸展させるためには大腿四頭筋を収縮させなければならないのです(随意運動)。スクワット運動をするときの姿勢は重心がお腹辺りにあります。スクワット運動で体に働く力は、脊髄反射で働く筋力以外に、重心に働く力(重力、慣性力)と足底に働く力(筋力、反作用力、摩擦力)があります。きちんとしゃがむことができれば、これらの力を効率よく使うことができ、無理なく自然に立ち上がることができるのです。重力を正しく受けるための三つの姿勢(機能的肢位)ポイント機能的肢位は、重力を正しく受けるための姿勢です。両大腿骨を垂直に立てて足の裏全体で接地し、両上腕骨を体側に添って垂直に垂らし、鼻から空気を大きく吸い込むことができる頭の位置で立ちます。そして、一歩目を滑らかに踏み出せる姿勢が機能的肢位ということになります。機能的肢位は、「安定」していて、「強い」こと、そして、「直ちに次の動作へ移ることができる」状態にある姿勢です。フル・スクワット動作には必要不可欠な姿勢です。1.安定しているか?重力下で人が姿勢を保持するときには、支持基底面の広さ、重心の位置、質量の大きさ、床と接触面の摩擦抵抗、構造物の分節性、心理的・生理学的要因など、さまざまな要因が安定性に影響を及ぼします。このような影響下で姿勢の平衡状態を維持しようとする性質を安定性といいます。2.強いか?骨の役割は、体を支える(姿勢保持)、運動の支点、内臓器の保護、無機塩類の貯蔵、造血などです。成人の骨格は、体幹骨と四肢骨をあわせて200個以上の骨から成ります。骨は形によって、長管骨、短骨、扁平骨、不規則骨に分けられます。これら数多くの形の異なる骨によって骨格を構成します。骨格は、人体の各部に重力が働きますので、骨の素材がもつ強度をを十分に発揮できる位置が欠かせません。3.すぐに動けるか?直ちに次の動作へ移ることができる姿勢は、体の関節や筋肉がいつでも動き出し可能な状態にあります。骨格筋は起始停止部が整っていて、一気に収縮して力を発揮できる状態、関節は各関節それぞれの運動自由度を滑らかに可動することができる骨格の位置にある状態がいつでも動き出し可能な状態であるといえます。【書籍】しゃがむ力――スクワットで足腰がよみがえる(晶文社)しゃがめばスッキリ!炊事・洗濯・掃除―日常生活のあらゆる場面でかつては必要不可欠だった動作を「スクワット」を通して取り戻す。筋肉に頼らず行える「らくらくエクササイズ」を多数紹介。極意は「落ちる」こと。失われた「真実のスクワット」スクワットとは「しゃがむ」動作だった「真実のスクワット」をマスターするために--足指「真実のスクワット」をマスターするために--関節「真実のスクワット」をマスターするために--体幹と上腕「真実のスクワット」をマスターするために--腹「真実のスクワット」をマスターするために--重心の移動「真実のフル・スクワット」でボールのように跳ねるしゃがむ力――スクワットで足腰がよみがえる(晶文社)スクワット( squat =しゃがむ)動作のトレーニング構造動作トレーニング・東京教室第3日曜日(+前日の土曜日)運動の質を根本から変える構造動作理論に基づく「スクワットトレーニング」を指導します。構造動作トレーニング・東京教室スクワット・パーソナルトレーニングをご希望の方当院では、体の不調や故障を改善するための治療、健康増進やパフォーマンスアップのための施術をしています。ひとりひとりに最善のサポートができるようこころがけていますので、症状や気になることをできる限りお知らせください。また、遠方から来院される方や集中的にみてほしい方には個人指導・パーソナルトレーニングをしています。小学生からシニア、アマチュアからプロスポーツ選手までサポートさせていただいています。ご希望に応じて、再発予防、健康増進、パフォーマンスアップのトレーニングを指導しています。トレーニングは、人それぞれ体の状態が違いますので、体の状態に必要な内容を指導しています。当院はコロナ対応で業務をおこなっておりますのでご協力のほどよろしくお願い致します。施術・個人指導の申込み*掲載の記事・写真・図表などを無断で複製・転載・転送・配信することは著作権法により禁じられています。著作権はえにし治療院(MATAWARI JAPAN)・ウェブサイト管理人またはその情報提供者に帰属します。
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  • 【体がやわらかくなる筋トレ】動きのフィジカルトレーニング
    【体がやわらかくなる筋トレ】動きのフィジカルトレーニング筋肉・筋力トレーニングについては、これまでに執筆してきた書籍でも述べてきました。ですが、文章では表せないことがたくさんあります。ひとそれぞれに体の状態が違いますから、当然、筋肉・関節・骨格の状態もひとそれぞれです。当院では、来院された方の筋肉・関節・骨格の状態に必要な動きのフィジカルトレーニングを指導しています。監修:中村考宏股割り歴20年。MATAWARI JAPAN 代表。柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師。えにし治療院院長。パーソナルトレーニング。【DVD】構造動作トレーニング “股割り”を極める(BABジャパン)、著書「骨盤おこし」で体が目覚める(春秋社)、趾でカラダが変わる(日貿出版社)、しゃがむ力――スクワットで足腰がよみがえる(晶文社)、“動き”のフィジカルトレーニング(春秋社)他多数。メディアUP!−名古屋テレビ【メ〜テレ】で股割り紹介。テレビCM股割り「割る」出演。BABジャパン 月刊秘伝10月号「股割りの秘密」【前編】【後編】。他プロフィール詳細「ストレッチ」「ウエイトトレーニング」をしない、トレーニングとは何か?えにし治療院では「ストレッチ」「ウエイトトレーニング」をしない、トレーニングを指導しています。では、なぜ「ストレッチ」「ウエイトトレーニング」をしないのでしょうか?筋肉を伸ばしても股関節が動かないのはなぜ?パワーを養うならウエイトトレーニング、柔軟性を養うならストレッチングというイメージがあります。私が疑問だったのは、「なぜ、筋肉を伸ばしても股関節が動かないか」ということでした。筋肉が収縮することで関節は動きます。筋肉が収縮することで可動する関節に対し、なぜ、ストレッチ、伸ばす(伸張)する必要があるのだろうか。人々のイメージの中には、筋肉が硬くなって柔軟性が低下している、筋肉が硬くなって股関節の可動範囲が狭くなったという思い込みがあります。そこには、「なぜ、筋肉が硬くなってしまったのか?」という問いかけがありません。仮に、その問いかけに答えるとすると「血液の流れが悪いから」「筋肉が緊張しているから」「過去に怪我をしたから」「筋肉の使い過ぎや疲労の蓄積」などの意見が出てくるでしょう。しかし、どれも結果であり、根本的な原因の回答ではありません。もし、「血液の流れが悪いから」ということが原因で筋肉が硬くなって、股関節の可動範囲が狭くなったというのであれば、お風呂や温泉に入って血液の循環が改善すれば股関節が動くようになるということです。「筋肉が緊張しているから」ということが原因ならば、リラックス、マッサージで緊張を取り除けば股関節が動くようになるということになります。「過去に怪我をしたから」ということが原因ならば、それ以前は動かせたのか、あるいは怪我が治れば股関節が動くようになるということになります。「筋肉の使い過ぎや疲労の蓄積」ということが原因ならば、休ませればよいですね。疲労がとれれば股関節が動くようになるということになります。しかし、今お話ししたいずれの回答も、既に多くの人々がさんざん考え試してきたことばかりです。もう、このようなことだけで股関節を動かせれるようになるとは誰も思っていないでしょう。そして、「だからストレッチをしよう」ということになりますが、やっぱりそれでも股関節は動きません。筋肉を鍛えても股関節が動かないのはなぜ?なぜ、筋肉を鍛えても股関節が動かないのでしょうか。筋肉が収縮することで関節は動きます。それなら、股関節に作用する筋肉をトレーニングすれば股関節の可動域が広がりそうな話です。でも、そんな話は聞いたことがありません。仮に単筋に絞ってウエイトトレーニングを細分化する。それでも、股関節の可動が広がるどころか、マッスル・バウンドが起こります。関節の動きには多くの筋肉が協力して、さまざまな運動の方向を生み出しています。ですから、単筋を狙って筋肥大させることは運動の方向性が限定されてしまいます。マシンを使わないフリーウエイトという方法がおこなわれるようになったのはそのためです。屈曲率が高まると運動効率が上がる!体を動かそうとすること、たとえば肘を伸ばした状態でバーベルを手に持ち肘を曲げるような動き、そのような意識をして体を動かす(筋肉を収縮させる)運動を随意運動といいます。この随意運動の経路は複雑で、複数あるのですが、もっとも影響の強い主となる経路を「皮質脊髄路」といいます。大脳皮質の一次運動野という場所からはじまり、脊髄を下行して筋肉にまで伝わります。この間、神経細胞と神経細胞の間隙であるシナップスは複数あり、多シナップスの経路です。シナップスを一つ伝わるのに0.5ミリ秒ほどかかることが知られています。随意運動は、この皮質脊髄路、大脳皮質の一次運動野から筋肉にいたるまでにおよそ80〜100ミリ秒かかります。一方、伸張反射(脊髄反射)は筋紡錘の発射から筋肉に至るまでにおよそ30ミリ秒かかることが知られています。単純に、その経路を伝わる時間において、伸張反射は随意運動と比べ、三倍近く速いことがわかります。当院では、屈曲率を高めていきます。筋肉が収縮し、関節が屈曲します。そのとき拮抗筋には、ストレッチがかかります(伸張)。たとえば、前脛骨筋の収縮率が高まると、その作用で足関節の屈曲率が高まります(背屈)。その拮抗筋である下腿三頭筋にはストレッチがかかった状態になります。下腿三頭筋とは、強大な筋で、二頭からなる浅層の腓腹筋と深層のひらめ筋からできている筋肉です。この下腿三頭筋にかかったストレッチは、テンション( tension )と呼び、ギターなどの弦楽器の弦にかかる張力のようでもあります。ある背屈角度に達すると、このテンションは伸張反射として発動します。伸張反射は、防御反応でもあり、受動的に伸ばされた筋肉の損傷を防ぐ反応でもあります。また、この伸張反射における筋肉の収縮は、「筋肉の元々の長さ」まで収縮します。これは負のフィードバック回路といい、筋肉の長さをを一定に保つ、姿勢を保持する働きがあります。歩く動作では、体幹が移動して脚が体幹を支えます。体幹が前方へ移動すると足関節の屈曲角度が増します。つまり、自重が下腿三頭筋のテンションをかけるともいえます。そして、伸張反射が発動し一気に収縮します。運動エネルギーは、筋力だけでなく、自重という私たちの体の重みから生じることを忘れてはいけません。私は、このエネルギーこそが力の源だと考えています。伸張反射は随意運動と比べ三倍近く速く、自重の重みで伸張反射が発動し、筋収縮が起こります。屈曲率が高まることによって運動効率が上がるのです。ストレッチ( stretch )あるいストレッチング( stretching )ストレッチング( stretching )はインドのハタ・ヨガがベースにあり、1970年ごろから先進国のスポーツ医学者によって徐々に形づくられてきたといわれています。アメリカン・フットボールなどのハードなスポーツが盛んなアメリカでは、ボブ・アンダーソン氏がそれらにフィットした教本「STRETCHING」を1975年に世に出しました。1980年、世界アマチュア野球選手権大会が日本でおこなわれました。この大会で優勝したキューバや、強豪アメリカチーム等が、試合前後にストレッチングを取り入れていたそうです。日本のチーフドクターとして参加していた吉松俊一氏がキューバの監督やチームドクターと歓談した際にこのストレッチングの重要性を再認識し、持論と一致。1981年に吉松氏は「スポーツ人間のためのザ・ストレッチング」を出版しました。その後、国内に広く普及したようです。ストレッチングのストレッチという言葉は、伸展する、引き伸ばすという他動詞的な意味と伸びる、伸縮性があるという自動詞的な意味があります。この伸ばす、縮めるという動作のパターンがヨガの中にあり、それに運動性をプラスさせたのがストレッチングだといわれています。ストレッチ( stretch )あるいはストレッチングは、スポーツや医療の分野において、体のある筋肉(骨格筋)を良好な状態にする目的で、その筋肉を引っぱって伸ばすことを指します。筋肉の柔軟性を高め関節可動域を広げるほか、いろいろなメリットをもたらすと考えられています。ウエイトトレーニングストレッチングの歴史は研究論文が1960年代からのものがあり歴史的にはまだ新しいといえるでしょう。しかし、ウエイトトレーニングの歴史は紀元前に遡るようです。エジプトでは紀元前2500年頃に何らかの筋力トレーニングがおこなわれていたといわれています。また同じく紀元前1830年頃のアイルランドではおもりを遠投するゲームが広くおこなわれていたようです。古代中国の周の時代には軍人を採用するとき、重量物を持ち上げさせて候補者の筋力を評価したそうです。もともとウエイトトレーニングは、力比べ、人間の競争心からはじまったものではないでしょうか。大きな石があれば持ち上げてみる。それは、極めて本能的なゲームや遊びに近いものだったと推測されます。ウエイトトレーニングの起源について、古代ギリシャ時代にレスリングのチャンピオンとして活躍したイタリアの南部のミロに求めることが多いです。彼が体を鍛えるのに、子牛が成牛になるまで毎日肩に担いで歩いたそうです。400キログラムの成牛を担いでスタジアムの端から端まで180メートルを歩いたとか。このように、次第に重量を増やしていく方法は、今日のウエイトリフティングのルーツだといえます。近代ウエイトトレーニングの創始者だとみられている東プロシャのユージン・サンドウの著書「Strength and How To Obtain It」(1897)はトレーニング愛好者のバイブルとなっています。この本を種本として、わが国で初めて出版されたのが、「サンダウ体力養成法」(造士会 1900)です。造士会の会長は、講道館創設した喜納治五郎氏でした。スポーツや武道の練習をしているにもかかわらず、欧米人との間には筋力面で大きな差があって日本人が弱いのが嘆かわしい、ということで、この本によってサンドウの筋力トレーニング、今日でいうウエイトトレーニングを我が国に紹介したのです。ウエイトトレーニングの目的は、大きく分けて「パワー増強」と「肉体の美しさ」の二つになると考えられます。動きを鍛え、伸張反射を発動するトレーニングたとえば、当院で指導している股割りは「ストレッチ」でも「ウエイトトレーニング」でもありません。開脚前屈で股関節に作用する屈筋の収縮率を高めます。そして、自重の重みで伸張反射が発動し、筋収縮が起こります。それがロールオーバーです。伸張反射は随意運動と比べ三倍近く速く、屈曲率が高まることによって運動効率が上がります。ですので、「ストレッチ」でも「ウエイトトレーニング」でもなく、動きを鍛える、トレーニングを指導しています。【足・膝・股関節】「フル・スクワット」脊髄反射(伸張反射)を鍛えるトレーニング【書籍】カラダが柔らかくなる「筋トレ」! “動き”のフィジカルトレーニング(春秋社) 股関節の動きの徹底した観察から生み出された筋トレとストレッチの効果を一度に引き出す「動トレ」が驚きの変化をからだにもたらす。第一章 筋トレとは何か 「ヒト」としてのトレーニングを考える第二章 本当の筋トレの極意第三章 まずは、しっかりした「拳」作りから 指の機能を活性化する第四章 体の土台 趾(足指)第五章 本当の腹筋とは何か 腹圧を鍛える第六章 姿勢は背中から鍛える 背筋、脊柱起立筋の収縮へ第七章 全身のバネを鍛える ハムストリングス第八章 大地に垂直に立つ方法 前脛骨筋に体を乗せる第九章 一番重たい頭をどう取り扱うか 表情筋・顎・首“動き”のフィジカルトレーニング(春秋社)構造動作トレーニング・東京教室第3日曜日(+前日の土曜日)運動の質を根本から変える構造動作理論に基づく「体がやわらかくなる筋トレ」を指導します。構造動作トレーニング・東京教室動きのフィジカルトレーニング・パーソナルトレーニングをご希望の方当院では、体の不調や故障を改善するための治療、健康増進やパフォーマンスアップのための施術をしています。ひとりひとりに最善のサポートができるようこころがけていますので、症状や気になることをできる限りお知らせください。また、遠方から来院される方や集中的にみてほしい方には個人指導・パーソナルトレーニングをしています。小学生からシニア、アマチュアからプロスポーツ選手までサポートさせていただいています。ご希望に応じて、再発予防、健康増進、パフォーマンスアップのトレーニングを指導しています。トレーニングは、人それぞれ体の状態が違いますので、体の状態に必要な内容を指導しています。当院はコロナ対応で業務をおこなっておりますのでご協力のほどよろしくお願い致します。施術・個人指導の申込み*掲載の記事・写真・図表などを無断で複製・転載・転送・配信することは著作権法により禁じられています。著作権はえにし治療院(MATAWARI JAPAN)・ウェブサイト管理人またはその情報提供者に帰属します。
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  • 所有感覚・深部感覚(固有感覚)トレーニング
    所有感覚・深部感覚(固有感覚)トレーニング深部感覚の重要性については、これまでに執筆してきた書籍でも述べてきました。ですが、文章では表せないことがたくさんあります。ひとそれぞれに体の状態が違いますから、当然、深部感覚の状態もひとそれぞれです。当院では、来院された方の深部感覚の状態に必要なトレーニングを指導しています。院長:中村考宏柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師。2020年三重県桑名市多度町にえにし治療院を開院。股割り歴20年、MATAWARI JAPAN 代表。パーソナルトレーニング。著書「骨盤おこし」で体が目覚める(春秋社)、趾でカラダが変わる(日貿出版社)、他多数。メディア「anan」「クロワッサン」「Tarzan」などで「骨盤おこし」「足指」を紹介。NHKテレビでコロナ禍の運動不足解消エクササイズを紹介。プロフィール詳細あなたは、自分の体を「所有」していますか?チェックシート手のツメが見えないように「グー」をつくれますか?手の指の先端を指のつけ根につけられますか?親指と小指の角度が180度になるように大きく「パー」にできますか?足指を握り込んで「グー」をつくれますか?足指を開いて「パー」にできますか?足指を使って床の上のタオルを拾えますか?両腕を真上にあげて耳につけられますか?指やかかとを浮かさないでしゃがめますか?立つ→いすに座る→立つ・・・を2〜3秒間隔でリズムよく繰り返せますか?片足で立った状態で体を上下に揺らせますか?立位体前屈で、手のひら全体が床につきますか?うまくできたものは、いくつくらいあったでしょうか?もしあなたが自分の体をちゃんと所有されていれば、チェックシートの項目はすべて難なくクリアできるでしょう。逆にいえば、うまくできなかったものがひとつでもあれば、「本当に自分の体を所有できているのだろうか?」と疑問をもっても良いと思います。またそれは、あなた自身のものであるはずの、体について問い直すチャンスといえるかもしれません。私たちは生きている限り、頭のてっぺんからつま先まで、ご自分の体は自分のものであるという感覚をふつうはお持ちだと思います。私たちは健常な体を持っていれば、自分の意のままに体をコントロールして、目的の動作をおこない、日常生活を送っていると自覚されているのではないでしょうか。いえ、むしろ、あまりに当たり前のことであるため、そういったことを意識することもなく日々を過ごしているのがふつうでしょう。当たり前に日常を送っていても不調、根拠の薄い感覚だるい。腰が痛い。肩がこる。目が疲れる。頭が痛い。疲れやすい。こういった不調は、よくあることと軽く考えられがちですが、そのような、つねにどこかすっきりしない慢性的な体の不調に悩まされている人は非常に多いです。それらの方々は、病院に通うほどでなかったり、病院に行っても病名はつかず、いわゆる不定愁訴といわれるものだったり、原因が特定できなかったということも多く、それらの症状と仕方なく付き合いながら、日々を、ふつうに、送っているのが実情のようです。そのような慢性的な不調のある人は、ある意味、不調のある状態が当たり前になっているので、ある日その不調がすっきりなくなったときには、「あれ?どうしたんだろう!」と驚きつつも、ふつうの健康的な状態をありがたく感じることができるでしょう。逆に考えれば、ふつうの状態というのは、失って初めて、そのありがたみを当然ではないものとして感じられるようになるということです。風邪をひいたときに、健康のありがたみがわかるということをよく聞きますが、それも同じことです。ようするに、私たちが「当たり前」と思っていることは、実際はとても根拠の薄い感覚でしかないということです。ある日突然、何かのきっかけで、その「当たり前」は失われてしまうかもしれないのです。根拠の薄い感覚、と書きましたが、私たちは生きている限り、薄い感覚ながらも、「私」には「体」が所属しているという感覚を持っているのではないかと思います。私たちは、自分の体を所有していることに対して無自覚であるおおざっぱにいってしまえば、自分で体をコントロールできるか否かというところに、体を所有しているか否かの分かれ目があるといえそうです。チェックシートをおこなってみて、体をコントロールできているとはいえないこの状態、自分の体を所有できていると言い切れない、この状態は、一体何なのでしょうか?無自覚であるがゆえに、所有していることを忘れ、いつしか所有感覚を失ってしまうのが私たちなのです。しかし逆にいえば、それを、自覚的に所有しているという状態・感覚に変えることができればよいのです。つながりを回復するではどうすれば、体を所有できるのでしょうか。所有感覚を回復できるのでしょうか。それにはいくつかプロセスがありますが、何よりも大切なことは、「体のつながり」に気づき、それを取り戻すことです。私たちの体は、骨同士のつながり、筋肉同士のつながり、神経同士のつながりなどによって、ひと続きの物体として存在してます。もしもひと続きにつながっていないパーツがあるとすれば、それはもはや自分の体とは呼べないでしょう。外見上つながっているのは当然として、問題なのはその内実です。では、内実、中身まできちんとつながっている体というのはどういう状態でしょうか。つながりのある身体というのは、手足指先の先、つまり「末端」まで「感覚」が行き届いた状態にある身体です。実は、私たちの体の感覚は、末端から薄らいでいくのです。その末端の薄れた感覚を取り戻すことで、体のつながりは回復に向かって動き出すのです。ふつうに生活していると、手の指は大活躍するパーツです。ですから、私が指先の感覚が薄れるといっても、あまり信じてもらえません。というより、よほどのことがない限り自分は大丈夫と思ってしまうか、ピントこないというのが正直なところかもしれません。ですが、チェックシートをおこなっていただくとわかるとおり、できているつもりでできていないのが、指先など末端の感覚なのです。所有感覚とは深部感覚(固有感覚)のこと私たちの体は、いつも身近にあります。身近にあるそれが「自分の肉体である」ということは、誰も疑うことはないでしょう。しかし、神経を損傷すると、それが支配している肉体は、「自分のものであって自分のものでない」はっきりしないモノに変わることがあります。私たちがさまざまな環境の変化に適応して生きていくためには、環境の変化に対応して体の機能を調整する仕組みが必要です。神経は、体の外部環境や内部環境の変化に関する情報を脳へ伝えたり、情報を処理・統合したり、脳の情報を筋肉などに伝えたりして、体の各器官の働きを調整します。より詳しく見れば、神経系は、その機能の中心になる中枢神経系と中枢と体の各部を連絡する末梢神経系に分類されます。中枢神経系は脳と脊髄からなります。末梢神経系は体の運動と感覚をつかさどる体性神経系と、循環・呼吸・消化などの各種の自律機能をつかさどる自律神経系に分類されます。さらに体性神経系は、感覚神経と運動神経、自律神経系は、内臓求心性神経、交感神経と副交感神経に分類されます。自分の体から、これらの情報が途絶えてしまったらどうなるのか。神経の損傷の程度にもよりますが、外部環境や内部環境の情報が途絶えてしまい、感じることも、動くこともなく「自分のものであって自分のものでない」、自分の肉体の形をした、ただの肉の塊と化すのです。言い方を変えると、「自分の体はここにあるが、私はこの体を所有してない」ということになります。実は、神経を損傷するような大ケガではなくても、体の機能が低下している状態では、確実にこの自分の体を所有する感覚が鈍くなっています。所有感覚が鈍くなっているサイン運動不足を感じている。体がゆがんでいると感じる。体が硬いと感じる。体が重く思うように動かせないと感じる。日頃、運動不足を感じていて、健康のために体操やウォーキングなどで何かしら体を動かした方がよいだろうと思っているとしたら、その意識の奥では、体を動かすことで自分を実感し、自分の体の所有者でありたいと願う無意識の力が働いているのかもしれません。また、体がゆがんでいる、体が硬い、体が重く思うように動かせない、などと感じることがあります。これらが、自分の体の所有感覚が薄らいでいるためのサインだと考えると、心身の不調や症状というのは、自分の体の所有感覚が消えるのを食い止めるために、体が声を大にして発しているサインだということになります。そして、所有感覚が消滅するということは、体の組織の一部が生命をなくすことなのかもしれません。深部感覚とはここまで「所有感覚」と述べてきましたが、もう少し難しい言葉ではそれは「深部感覚」といい換えられます。*深部感覚とは「固有感覚(proprioception)」、自分の身体を所有する感覚、つまり、自分を感じる感覚です。この感覚を発見したのはイギリスの生理学者であるサー・チャールズ・シェリントン(1857-1952)です。深部感覚というのは、目を閉じた状態でも手足の位置や曲がりぐあい、その動きを感じることができる感覚です。皮下、筋肉、腱、筋膜、骨膜、関節などに受容器があります。受容器(固有感感覚受容器 proprioceptor)とは、身体の内部の刺激を感知する細胞や器官のことで、筋紡錘、腱紡錘、ルフィニ小体、パチニ小体などがあります。深部感覚には、主に「位置覚」、「運動覚」、「重量覚」などがあります。私たちは、目を閉じていても四肢や体幹の各部位の位置関係がわかる位置覚、関節の動きがわかる運動覚、物をもってその重さがわかる重量覚のおかげで自分の身体を所有することができるのです。私たちは、身体の内部の刺激を受け取り(受容器)、その刺激の情報を中枢で処理・統合したり、脳の情報を筋肉に伝えたりして知覚するこよができます。これに加えて、皮膚が関節の動きにつられて伸びたり、縮んだりすることによって、皮下にある受容器が働きます。つまり、深部感覚は、自らが動くことによって生じる、身体の内部の刺激を感じ取る感覚なのです。自己を実感できる骨格ポジションをつくる深部感覚の受容器(固有感覚受容器)は、皮下、筋肉、腱、筋膜、骨膜、関節などに広く分布しています。深部感覚を目覚めさせるためには、これらの受容器が、体の内部の刺激を敏感に感知できる状態にあることが必要です。それは、骨、関節、筋肉などの器官がもっとも機能を発揮できる体の状態でもあります。骨には体を支える役割、関節には重心を運ぶ役割、筋肉には骨格位置を調整する役割があります。機能的な体というのは、これらの各器官が無理なく役割を果たすことができる、というのがもっとも重要だといえるのではないでしょうか。たとえば、立っているだけ、座っているだけなのに疲れる、と訴える人がいます。これは、体の各器官が無理な役割を担っているために引き起こされた体の状態と考えられます。立つ・座るというのは、本来ならば骨が体を支え、筋肉は骨格位置を調整しながら必要最小限の筋力で体を保持する程度にしか機能を使う必要がなく、疲れるようなことはないはずです。たとえば、体を支える骨が傾いた状態は体にとって不安定で、筋肉は、体を支えるという機能も負担することになります。骨格の崩れの程度の分だけ、筋肉は無理な役割を強いられるのです。この状態では深部感覚が目覚めるどころではなく、その先、さらに体は無理を強いられ、本来の機能が低下していく恐れが高まります。トレーニングでは、体がもっとも機能する状態へ骨格ポジションをつくっていきます。トレーニング項目どんな姿勢を目指せばよいか→機能的肢位基本事項→体の基本お尻の関節からお辞儀をする、足を動かす→股関節のど元の関節から腕を動かす→胸鎖関節ひじの関節から手のひらを返す→腕橈関節首にしわができない頭の位置で五感を敏感にする→鼻棘耳孔線恥骨で座る→トライアングルベース筋肉を使えるようにして柔軟で動ける体にする→筋肉を収縮する体の土台をレベルアップする→足の接地足の指先→足の末端から回復する足のアーチ構造→足を回復する上半身の要をレベルアップする→手手の指先→手の末端から回復する立体的な手→手を回復する体の機能を回復する→全身をつなげるひじ、肩を回復する股関節を回復する習慣をリセットして体を整える→姿勢・立つ・座る・しゃがむアスリートの「動き」を変える深部感覚トレーニング滑らかに動き続けるためには、空間の中で「動き」に適した骨格位置を認識すること。そのためには、空間の中で自分の体を立体的に観察し、なおかつ、内部の各パーツを意識化することが必要です。意識化とは、もっとも身近にありながら普段、意識に上がらない深部感覚を鮮明な無意識へと色濃く重ねあわせることです。空間には重力という未知なる力が降りそそいでおり、それを無理なく受けることができる骨格位置があります。外部の重力と内部の運動・感覚の働きは、空間内の自分の立ち位置をさじ加減ひとつで良くも悪くも動かします。ヒトにできることは、深部感覚をかき集めて、「動き」を創造するする骨格位置を認識することです。そして、うつろいゆく重心のゆくえを絶えず実感することが「動き」を滑らかにすることにつながります。筋、関節運動の可動、柔軟性を活かすトレーニングクラシックバレエ、フィギュアスケート、新体操、体操、ダンス、アーティスティックスイミングetc筋、関節運動の可動、柔軟性を活かすためにトレーニングをしても、筋、関節の運動方向に誤りがあると、腰、脚、膝、足、足指のトラブルにつながり、怪我・不調の原因になります。トレーニングのポイントはアクセルで可動し関節の構造に従うことです。そして、重心移動を円滑におこないます。心肺機能を高めるトレーニングウルトラマラソン、マラソン、長距離走、登山、駅伝、水泳etc心肺機能を高めるトレーニングをしても、動きにおいて心肺系を保持する骨格ポジションに不備があるとダメージが蓄積し、腰、脚、膝、足、足指のトラブルにつながり、怪我・不調の原因になります。トレーニングのポイントは呼吸器系が十分に機能する状態で心肺系(胸郭)を保持して動くことです。そして、筋ポンプ作用で血液循環を円滑におこないます。瞬間的に力を発揮するトレーニング野球、サッカー、ラグビー、ゴルフ、テニス、バスケットボール、バレーボール、相撲、柔道、剣道、短距離走、投てきetc瞬間的に力を発揮する必要があってトレーニングをしても、瞬間的な力を発揮するための準備が不足していると、首、腕、肩、肘、手、手指、背中、腰、脚、足、足指のトラブルにつながり、怪我・不調の原因になります。トレーニングのポイントはニュートラル重心から円滑な重心移動で動き、脊髄反射(伸張反射)を発動することです。【書籍】深部感覚のメソッド指先から身体を整える機能回復のための所有感覚メソッド(春秋社)「深部感覚」から身体がよみがえる!: 重力を正しく受けるリハビリ・トレーニング(晶文社)構造動作トレーニング・東京教室第3日曜日(+前日の土曜日)運動の質を根本から変える構造動作理論に基づく「深部感覚トレーニング」を指導します。構造動作トレーニング・東京教室治療のサポート・パーソナルトレーニングをご希望の方当院では、体の不調や故障を改善するための治療、健康増進やパフォーマンスアップのための施術をしています。ひとりひとりに最善のサポートができるようこころがけていますので、症状や気になることをできる限りお知らせください。また、遠方から来院される方や集中的にみてほしい方には個人指導・パーソナルトレーニングをしています。小学生からシニア、アマチュアからプロスポーツ選手までサポートさせていただいています。ご希望に応じて、再発予防、健康増進、パフォーマンスアップのトレーニングを指導しています。トレーニングは、人それぞれ体の状態が違いますので、体の状態に必要な内容を指導しています。当院はコロナ対応で業務をおこなっておりますのでご協力のほどよろしくお願い致します。施術・個人指導の申込み*掲載の記事・写真・図表などを無断で複製・転載・転送・配信することは著作権法により禁じられています。著作権はえにし治療院(MATAWARI JAPAN)・ウェブサイト管理人またはその情報提供者に帰属します。
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  • 【伸張反射】骨格ポジション・トレーニング
    【伸張反射】骨格ポジション・トレーニング骨格ポジションの重要性については、これまでに執筆してきた書籍でも述べてきました。ですが、文章では表せないことがたくさんあります。ひとそれぞれに体の状態が違いますから、当然、骨格ポジションの状態もひとそれぞれです。当院では、来院された方の骨格ポジションの状態に必要なトレーニングを指導しています。院長:中村考宏柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師。2020年三重県桑名市多度町にえにし治療院を開院。股割り歴20年、MATAWARI JAPAN 代表。パーソナルトレーニング。著書「骨盤おこし」で体が目覚める(春秋社)、趾でカラダが変わる(日貿出版社)、他多数。メディア「anan」「クロワッサン」「Tarzan」などで「骨盤おこし」「足指」を紹介。NHKテレビでコロナ禍の運動不足解消エクササイズを紹介。プロフィール詳細体の構造に即し人が本来持っている動きを取り戻すためのトレーニングこれまでのトレーニングは「筋肉を伸ばす」「筋肉に負荷をかける」アプローチをして「筋肉をやわらかくする」「筋肉を強くする」、それが「動く体をつくる」考え方でした。しかし、「動く」というのは「筋肉」だけでは説明できません。まずは、根本からトレーニングの考え方を整理することが必要です。私はヒトの運動を見ています。ヒトが動くということは重心が移動することであり、それが円滑におこなわれているか、そうでないかが問題になります。重心移動を見ることで骨、関節、筋肉、感覚器などの限られた器官だけでなく、総合的にヒトの体を評価することが可能になります。そしてこの重心移動は、「筋肉」だけでも「骨」だけでも円滑におこなうことは出来ません。ヒトは重力下で動くことが宿命づけられています。もし、この環境から逃れるとしたら宇宙船に乗って宇宙へ飛び出さなければなりません。ですが、宇宙飛行士は宇宙へ行っても毎日のように体を動かしてトレーニングをします。ヒトにとって重力は良くも悪くも運命共同体なのです。この重力に対して、打ち克つべきものと考えて筋肉を鍛える人がいます。しかし、この方法では、やがて疲れ果て重力に押し潰されてしまう可能性があります。重力は受け止めるもの。骨を垂直に立てれば重力を貫くことができるのです。脛の骨を垂直に立てて上から圧してみて下さい。骨は長軸方向に働く力にはめっぽう強いことがおわかり頂けると思います。しかし、骨を傾けた状態で力がかかるといたってもろく、また不安定になるのです。私は、ヒトは重力に沿って生きていくものだと考えています。円滑な重心移動によって動く体運動とは重心が移動することです。そして、骨は体を支え、筋肉は骨格を調整し、関節は重心を運ぶ。これが本来のそれぞれの器官の役割なのです。ご存知の通り、骨格筋の収縮が適切に起こることによって、呼吸したり、歩いたり、走ったり、姿勢を維持したりというような比較的大きな運動から、言語、表情、細かな手の動作などの複雑な運動までも可能となっています。しかし、一般的なスポーツをおこなう際は、人々は各器官のそれぞれの役割を筋肉に肩代わりさせており、骨格筋の収縮が適切に起こっていません。筋肉で体を支え、筋肉で骨格を調整し、筋肉で四肢を動かしていると、本来の役割分担が実行されない組織は動きにくく、また壊れやすくなります。「動く体」というのは、「円滑な重心移動によって動く体」ということです。骨は体を支える役割筋肉は骨格を調整する役割関節は重心を運ぶ役割円滑な重心移動で動ける体をつくる骨格ポジション・トレーニングは、いまより楽に動ける体になることと同時に、本当の意味で動ける体の実現をめざします。ここでいう「動ける体」とは「円滑な重心移動によって動く体」ということです。重心の円滑な移動は、「本来あるべき骨格ポジション」によってもたらされます。運動とは、重心の移動である、ということを述べました。ここで「重心」についてですが、それは、「物体の各部に働く重力をただ一つの力で代表させるとき、それが作用する点」と定義することができます。人間の運動は筋肉運動エネルギーがすべてではありません。筋肉ばかりで運動をおこなってしまうと、筋肉運動に任せ切ってしまった結果→筋疲労→関節可動域制限→運動能力低下→スポーツ障害・不定愁訴、という悪循環に陥る可能性が高いのです。各関節が重心を円滑に運ぶことができる骨格ポジションを身に付ける骨格とは、物事をかたちづくる中心、骨組みという意味です。ヒトの骨格は、体を支え、内臓を保護している固い構造物です。200個余りの骨から成りたち、関節結節・縫合・軟骨結合などによって構成されています。骨格ポジションは、姿勢です。キング・オブ・トレーニングと称されるスクワットでは、「ポジションを見つけた者が勝つ」といわれています。これは、「ヒト本来の骨格ポジションを築けてこそ、より高い動きのパフォーマンスを手に入れる」ということだと思います。200個余りの骨を、ヒトの骨格構造に適した位置に収めることにより、筋肉が本来の役割を果たし、関節が本来の役割を果たす。こうしてはじめて、ヒトが本来持っている動きを取り戻すことができるのです。関節運動の適切な方向を身に付ける各関節には、動く方向があります。肘関節や膝関節は反対側には曲がりませんが、そういうことではありません。関節が曲がる方向にも、関節に負担をかけない方向があるということです。これは関節がもっとも力を発揮できる方向といい換えることができます。たとえば、膝関節は歩く、走る、しゃがむなど、日常生活のあらゆる動作に関係している関節です。膝関節は解剖学的には蝶番関節といって、一方向にしか曲がらない関節となっていますが、屈曲伸展のときに、わずかな回旋運動をおこないます。簡単にいうと、曲げたとき少し内側に回って、伸ばすときに外側に回って元の位置に戻るということ。つまり、膝関節には内と外に回る、ちょっとしたふり幅があるわけです。このふり幅の中に、それぞれ動作に適した方向があるのです。しかし、ふり幅があるからこそ、適切ではない方向に回ってしまうことがあります。これは膝を壊す原因にもなっています。連動伸張反射(脊髄反射)を身に付ける( in-sync stretch reflex )伸張反射とは「筋肉が伸ばされて、これ以上伸びません!というところまでくると縮もうとする働き」のことです。脚気の検査で膝を叩く大腿四頭筋(膝蓋腱反射)や下腿三頭筋(アキレス腱反射)といった単筋の伸張反射が有名です。しかし複数筋にも伸張反射があるのをご存知でしょうか。体主要筋(大腿四頭筋、下腿三頭筋、ハムストリングス、腸腰筋など)や、複数筋の伸張反射を連動伸張反射( in-sync stretch reflex )といいます。連動伸張反射は、大脳を経由することなく脊髄レベルで起こる刺激に対する無意識的、自動的反応です( in-syncは、同時に協調して、という意味です)。伸張反射を発動させるには、骨格ポジションと関節の運動方向を伸張反射の発動条件をクリアしなければなりません。骨格ポジションの項目各骨は力学的に最も強度を発揮するポジションを身に付けます。頭→顎関節胸郭→胸鎖関節上腕骨・鎖骨・肩甲骨→肩鎖関節→肩関節(上腕肩甲関節)前腕骨(尺骨・橈骨)→腕橈関節手根骨・中手骨・指骨→MP関節脊柱骨盤・大腿骨→股関節→膝関節脛骨・腓骨→脛腓関節足根骨→距腿関節(足関節)中足骨・趾骨→MP関節ハムテンション( hamstring - tension)ハムストリングスにテンションをかけるテンションとは張り、張力、伸張力のことです。ハムストリングスとは半腱様筋、半膜様筋、大腿二頭筋のことです。連動伸張反射( in-sync stretch reflex )のキーワード、それがハムストリングスにテンションをかける「ハムテンション( hamstring - tension)」です。ハムテンションをかけるには、まず骨盤を前傾して起始・停止を話しておくことが大切です。骨盤を後傾すると起始・停止が近づき収縮してしまいます。ハムテンション( hamstring - tension)の要次に足関節の背屈、つまり前脛骨筋の収縮力が必要になります。前脛骨筋は下半身の主要筋の中で唯一の収縮筋でハムテンションの留め金となる要です。ハムテンションをかけて連動伸張反射を誘発するには足の接地方法が大切です。フラット接地を心がけてください。大腰筋の伸張反射ハムストリングスにテンションをかけることができるようになったら、大腰筋が連動伸張反射で働くようトレーニングをすすめていきます。大腰筋と腸骨筋は「腸腰筋」として働くこと、強いては「体」として働くことが大切です。腸腰筋は深層筋であることから、直接的に筋肉を確認することは難しいでしょう。しかし、「体」として骨格ポジションを確認すれば、容易に「腸腰筋」の状態を把握することができます。【書籍】骨盤おこしで身体が目覚める(春秋社)骨盤おこしで身体が目覚める(春秋社)構造動作トレーニング・東京教室第3日曜日(+前日の土曜日)運動の質を根本から変える構造動作理論に基づく「骨格ポジションのトレーニング」を指導します。構造動作トレーニング・東京教室骨格ポジション・パーソナルトレーニングをご希望の方当院では、体の不調や故障を改善するための治療、健康増進やパフォーマンスアップのための施術をしています。ひとりひとりに最善のサポートができるようこころがけていますので、症状や気になることをできる限りお知らせください。また、遠方から来院される方や集中的にみてほしい方には個人指導・パーソナルトレーニングをしています。小学生からシニア、アマチュアからプロスポーツ選手までサポートさせていただいています。ご希望に応じて、再発予防、健康増進、パフォーマンスアップのトレーニングを指導しています。トレーニングは、人それぞれ体の状態が違いますので、体の状態に必要な内容を指導しています。当院はコロナ対応で業務をおこなっておりますのでご協力のほどよろしくお願い致します。施術・個人指導の申込み*掲載の記事・写真・図表などを無断で複製・転載・転送・配信することは著作権法により禁じられています。著作権はえにし治療院(MATAWARI JAPAN)・ウェブサイト管理人またはその情報提供者に帰属します。
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  • 腹筋運動(sit up )腹圧トレーニング
    腹筋運動( sit up )腹圧トレーニングシットアップ( sit up )トレーニングについては、これまでに執筆してきた書籍でも述べてきました。ですが、文章では表せないことがたくさんあります。シットアップは上体を起こすという意味です。しかし、股関節の運動で上体を起こすはずが、腹筋を収縮させて腰椎を曲げる運動で腰椎に負担をかけた(腰痛)やり方になっている人が多いのです。当院では、構造動作理論に基づくシットアップ( sit up )トレーニングを指導しています。院長:中村考宏柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師。2020年三重県桑名市多度町にえにし治療院を開院。股割り歴20年、MATAWARI JAPAN 代表。パーソナルトレーニング。著書「骨盤おこし」で体が目覚める(春秋社)、趾でカラダが変わる(日貿出版社)、他多数。メディア「anan」「クロワッサン」「Tarzan」などで「骨盤おこし」「足指」を紹介。NHKテレビでコロナ禍の運動不足解消エクササイズを紹介。プロフィール詳細腹筋運動(シットアップ sit up )腹筋運動は腹直筋を鍛えるトレーニングです。英語ではシットアップ(sit up =上体おこし)といいます。頭の後ろで手を組んで仰向けに寝た状態から上半身を垂直に起こし、再び仰向けに寝る動作を繰り返します。シットアップ(sit up )上体を起こすという意味です。仰向けに寝た状態から上体を起こすときは、骨格構造からみると股関節(ヒップジョイント hip joint )から体幹を立てるのが望ましいのです。しかし、シットアップでは、筋肉のアプローチにより腹直筋を収縮させるトレーニングになっています。【腰痛】腹筋運動をして腰が痛くなる理由腹直筋を収縮させることは腰椎を屈曲させることでもあり、腹圧が抜けた腰を曲げる運動ともいえます。腰痛のリハビリで推奨されるのは、腹圧がかかったシットアップのことであり、腹直筋を収縮させる腰曲げ運動のことではありません。腰曲げ運動は腰椎に負担がかかってしまうので、股関節(ヒップジョイント hip joint )を理解して、シットアップのトレーニングをすることが重要です。腹圧トレーニング腹には柔軟性が必要です。「凹ませて、膨らませる」。この上下の可動域は大きいほどよいでしょう。特に、腹を膨らませる腹筋群の伸張に重点をおきます。腹を膨らませる感覚がわからない場合は、他者の手で腹に抵抗を加えてもらって、その手を腹で押し返すよう腹筋群を伸張させます。慣れてきたら胸〜腹の全体が蒲鉾状に膨らむようイメージしておこなうとよいです。背中を収縮して腹圧をかけるポイントは、呼吸に関係なく腹筋群を操作できるようにすることです。腹筋群の伸張時は背側の脊柱起立筋や臀筋群が収縮します。慣れないうちは、収縮ポイントが腰椎付近などの部分になることが多いです。注意:腰で反らさないこと。腹圧バリエーション伏臥位腹圧立位腹圧座位腹圧仰向け腹圧など参考書籍骨盤おこしで身体が目覚める(春秋社)動きのフィジカルトレーニング(春秋社)実際の腹圧トレーニング構造動作トレーニングに取り組んでいる方むけの動画です。腹筋運動をして腰が痛くなる場合は、体の状態にあっていないトレーニングだと、考えるべきです。股関節(hip joint)を理解して、腹圧トレーニングをしてみてはいかがでしょうか。腹圧トレーニングにはいくつかのバリエーションがあります。その一例をご紹介します。腹圧(腹筋)トレーニング構造動作トレーニング・東京教室第3日曜日(+前日の土曜日)運動の質を根本から変える構造動作理論に基づく「プッシュアップ(push up)トレーニング」を指導します。構造動作トレーニング・東京教室腹圧(腹筋)・パーソナルトレーニングをご希望の方当院では、体の不調や故障を改善するための治療、健康増進やパフォーマンスアップのための施術をしています。ひとりひとりに最善のサポートができるようこころがけていますので、症状や気になることをできる限りお知らせください。また、遠方から来院される方や集中的にみてほしい方には個人指導・パーソナルトレーニングをしています。小学生からシニア、アマチュアからプロスポーツ選手までサポートさせていただいています。ご希望に応じて、再発予防、健康増進、パフォーマンスアップのトレーニングを指導しています。トレーニングは、人それぞれ体の状態が違いますので、体の状態に必要な内容を指導しています。当院はコロナ対応で業務をおこなっておりますのでご協力のほどよろしくお願い致します。施術・個人指導の申込み*掲載の記事・写真・図表などを無断で複製・転載・転送・配信することは著作権法により禁じられています。著作権はえにし治療院(MATAWARI JAPAN)・ウェブサイト管理人またはその情報提供者に帰属します。
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  • ヒップリフト(hip lift)トレーニング
    ヒップリフト(hip lift)トレーニングヒップリフト(hip lift)トレーニングは、股関節伸展運動のトレーニングです。スポーツ競技動作において、股関節の伸展運動に限らず、どのような基本運動でも、骨、関節、筋肉が正常な状態で作用することが大切です。当院では、構造動作理論に基づくヒップリフト(hip lift)トレーニングを指導しています。院長:中村考宏柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師。2020年三重県桑名市多度町にえにし治療院を開院。股割り歴20年、MATAWARI JAPAN 代表。パーソナルトレーニング。著書「骨盤おこし」で体が目覚める(春秋社)、趾でカラダが変わる(日貿出版社)、他多数。メディア「anan」「クロワッサン」「Tarzan」などで「骨盤おこし」「足指」を紹介。NHKテレビでコロナ禍の運動不足解消エクササイズを紹介。プロフィール詳細股関節の伸展運動股関節の伸展運動の主動作筋は大臀筋です。その他にもハムストリングスが股関節の伸展運動に関与します。大臀筋臀部のもっとも表層の筋が大臀筋です。身体の筋のうちで最大で、この筋が大きいことがヒトの筋系の特徴で、これは直立姿勢を獲得する上で果たした役割に起因すると考えられています。大臀筋は腸骨の後臀筋線より後方、仙骨、尾骨の外側縁、胸腰筋膜、仙結節靭帯からおこり、下外側方に走ります。大転子を越え、浅層は大腿筋膜の外側部で腸脛靭帯にうつり、深層は大腿骨の臀筋粗面に付着します。骨盤が固定されていると、大臀筋は大腿を屈曲位から伸展させる作用があります。大腿の強い外旋を助ける作用もあります。上部の線維は股関節における強い外転に作用します。大腿が安定していると、この筋はハムストリング筋とともに、かがんだ姿勢から身体を起こす時のように骨盤を大腿骨頭上で後方へ回旋させるのを助けます。腸脛靭帯への付着によって、大臀筋は大腿骨を脛骨上で安定化させる助けとなっています。また正常歩行の様々な位相において、断続的に作用するという点で重要です。ハムストリングス一般にハムストリング筋として知られる大腿の後部の筋群は、股関節を伸展させ膝関節を屈曲させる作用があります。この筋群は、半腱様筋、半膜様筋、大腿二頭筋の3つからなります。大腿が固定されていると、とくに大腿二頭筋は、骨盤の後方への傾斜に作用します。大腿二頭筋は長頭と短頭の2頭を起始にもちます。大腿二頭筋の短頭を除き、これらの3つの筋はすべて近位側は坐骨結節に付着します。大腿二頭筋の短頭は、大腿骨の粗線外側唇と外側顆上線からおこります。半腱様筋と半膜様筋は大腿の後内側に位置するのに対して、大腿二頭筋は後外側にあります。股関節伸展運動のバリエーション仰向け股関節伸展運動(ヒップリフト)伏臥位股関節伸展運動立位骨盤前傾股関節伸展運動仰向け股関節伸展運動(ヒップリフト)仰向けで寝る脛を床に対し垂直に立てる接地をキープしてお尻を上げる(股関節伸展)ヒップリフト(hip lift )スポーツ選手は動作を鍛えることが大切です。骨の位置、関節運動の方向、筋肉の作用を総合的にチェックすることで、トレーニングを正確に効率よくおこなうことができます。構造動作トレーニング構造動作トレーニングの筋トレは、筋パワーを鍛える目的でなく、筋肉の作用を正常にし、複数筋の伸張反射:連動伸張反射( in-sync stretch reflex ) が発動する状態にすることを目的にしています。“動き”のフィジカルトレーニング(春秋社)ヒップリフト(hip lift)トレーニング構造動作トレーニング・東京教室第3日曜日(+前日の土曜日)運動の質を根本から変える構造動作理論に基づく「ヒップリフト(hip lift)トレーニング」を指導します。構造動作トレーニング・東京教室ヒップリフト(hip lift)・パーソナルトレーニングをご希望の方当院では、体の不調や故障を改善するための治療、健康増進やパフォーマンスアップのための施術をしています。ひとりひとりに最善のサポートができるようこころがけていますので、症状や気になることをできる限りお知らせください。また、遠方から来院される方や集中的にみてほしい方には個人指導・パーソナルトレーニングをしています。小学生からシニア、アマチュアからプロスポーツ選手までサポートさせていただいています。ご希望に応じて、再発予防、健康増進、パフォーマンスアップのトレーニングを指導しています。トレーニングは、人それぞれ体の状態が違いますので、体の状態に必要な内容を指導しています。当院はコロナ対応で業務をおこなっておりますのでご協力のほどよろしくお願い致します。施術・個人指導の申込み*掲載の記事・写真・図表などを無断で複製・転載・転送・配信することは著作権法により禁じられています。著作権はえにし治療院(MATAWARI JAPAN)・ウェブサイト管理人またはその情報提供者に帰属します。
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