自分の体をイメージ通りに動かすためには?

院長:中村考宏

柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師。2020年三重県桑名市多度町にえにし治療院を開院。股割り歴20年、MATAWARI JAPAN 代表。パーソナルトレーニング。著書「骨盤おこし」で体が目覚める(春秋社)、趾でカラダが変わる(日貿出版社)、他多数。メディア「anan」「クロワッサン」「Tarzan」などで「骨盤おこし」「足指」を紹介。NHKテレビでコロナ禍の運動不足解消エクササイズを紹介。プロフィール詳細ユーチューブアメブロ

骨格筋を出力できる状態にトレーニング

「自分の体をイメージ通りに動かすには?」
皆さん、そのようになるため、そうなりたいためにトレーニングされている方がほとんどだと思います。構造動作トレーニングは動きの質を高めるためにトレーニングします。動きの質は英語でquality of motion です。例えば、股関節の動きの質を高めるためのトレーニングは骨格位置を様々な形状の各骨が力学的に最も強度を発揮するポジションにセッティングします。これは体の中の神経、感覚、血液、呼吸などの流れを開放し良好にするため、さらに筋肉の起始停止部をそろえるためです。そうすることで神経系統の構築がすすみます。固有感覚という体の深部感覚は無意識下の運動調節をします。そして血液の流れ、呼吸のリズムが整い、骨格筋を出力できる状態にトレーニングしやすくなるのです。骨格筋を出力できる状態にするというのは筋肉を使えるようにするということです。ほとんどの方は自分がどの筋肉を使えていないのか?ということに気づきません。ですから自分の体をイメージ通りに動かそうとしても実際は思い通りにいかないことが多いのです。

動きの質quality of motion

自分の体をイメージ通りに動かすには、体を使える状態にする。例えば骨格筋を出力できる状態にする。これは筋肉を使えるようにすることです。体を使える状態にする、ここに動きの質quality of motion を問う。必要な要素は固有感覚(深部感覚)です。この感覚は無意識下で体の運動を調節する感覚です。この感覚が動きの質に必要な要素だと考えています。

自分がどの筋肉を使えていないのか?

わかりますか?自分がどの筋肉を使えていないのか?ということには中々気づけませんが、現象としては現れています。それは、股関節が硬い、可動域が広がらない、足首や足指に意思が通らないなどです。これらは筋肉が使えていないから思い通りに動かせないわけです。

悪循環のループの中でさまよいつづけるタイプ

自分の体をイメージ通りに動かせない、思い通りにならない、ならば体の使い方を見直したいのですが、見直したとしても、そもそも体が使える状態にありません。自分に足りないものがわからないうちは悪循環のループの中でさまよいつづけるしかないのです。まずは自分の体と向き合って状態を把握する必要があります。

構造動作トレーニングをやってて、よかった!

構造動作トレーニングは明快です。できるか、できないか、できないからトレーニングをするのです。継続してトレーニングをされている方たちは、筋肉が使えていないこと、自分に足りないもの、できないことに気づいた方たちがほとんどです。できなかったことが、できるようになると、涙がこぼれるほど嬉しいものです。私はいくつもの涙をみてきて、やってて、よかった!と思います。

股関節の動きの質quality of hip mobility

股関節の動きの質quality of hip mobilityを高めるには、何が必要なのでしょうか。動きの質を高めるために必要な要素は無意識下で体の運動を調節する固有感覚でした。そして何をもって股関節の動きの質が高まったといえるのでしょうか。ご自身の動きの感覚と具体的な動作の出来栄えで判断します。座る⇒立つ、正座⇒立つ、股割り動作、フルスクワット動作、かがむなどの日常生活動作、長時間座る、長時間歩く、長時間動作をする、動きの質が高まれば疲れにくくなります。

トレーニングの取り組み方

トレーニングの取り組み方は、動かすことのできない、股関節を少しずつでも動かしてみてください。開脚が苦手な方は筋肉が硬いから股関節が動かないと考えがちです。それでストレッチをされる方が多いのですが、これでは動きの質が高まることはありません。運動学から分析すれば考え違いをしなくてすみます。生理学から見ると筋肉は収縮して力を発揮します。そして筋肉が収縮することで関節運動が起こります。開脚が苦手という状態は運動学から分析すると股関節の外転、外旋で作用する筋肉が出力できていない状態ということです。できないことがあれば、まず闇雲に取り組むことも大事、勉強をしてものごとの仕組みを理解して取り組むことも大事、できるようになるまでに遠回りしようと、動き続けるのです。そして動き出したのなら、自分の体の中に目を向け無意識の感覚の流れに乗っていくのです。自分を旅する感覚、各ポイントで感覚の変化、可動域の拡大、動作の変化など様々なイベントが発生します。そうして楽しんでいるうちに、できなかったことが、できるようになるというサプライズが待っているのです。

体の土台を必ずトレーニング

体の土台を必ずトレーニングしてください。動きの質を高めるためには、足指や足関節に意識が通らない状態ではいけません。足は体を支える要、体を運ぶ要ですから安定した良質な接地へレベルアップしていかなければなりません。股割り動作をしていても、股関節の動きに足指や足関節が連動せず意識が通らない方が多いです。これでは股関節の動きの質は高まっていきません。

  • 足指は牧神の蹄を使って感覚UPをはかります
  • 足指の握りこみで長母指屈筋と長趾屈筋のふくらはぎの深層筋を出力できる状態にします
  • 足関節の底背屈で前脛骨筋、下腿三頭筋など下腿の筋肉を出力できる状態にします

マイペースでトレーニングをすすめてください。
それでは動きの質、クオリティオブモーションを高めましょう!

【動画】自分の体をイメージ通りに動かすには?

構造動作トレーニング・東京教室

第3日曜日(+前日の土曜日)
運動の質を根本から変える構造動作理論に基づく「足指トレーニング・足の感覚トレーニング」を指導します。

構造動作トレーニング・パーソナルトレーニングをご希望の方

当院では、体の不調や障害を改善する治療や、健康増進、パフォーマンス向上のための施術を行っています。一人一人に最適なサポートを心がけておりますので、症状や気になることがあれば、どうぞお気軽にお知らせください。遠方からの来院者や集中的なケアを希望される方のために、個別指導やパーソナルトレーニング、股関節覚醒コースも用意しています。小学生からシニア、アマチュアからプロのスポーツ選手まで幅広くサポートしております。再発防止、健康増進、パフォーマンス向上のトレーニングもご希望に応じて指導しています。トレーニング内容は、個々の体の状態に合わせてカスタマイズしております。どうぞよろしくお願いします。

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