股関節痛の改善方法と予防

股関節の痛みの原因は、症状や背景が人それぞれ異なります。私は趣味で山へでかけ、トレッキングを楽しんでいます。今は歩いたり、走ったりしても股関節が痛むことはありませんが、以前は長距離の運転後に股関節から足にかけて痛みが走ったり、股関節の痛みで眠れないことがありました。私は股割りという股関節トレーニングを20年以上継続しています。これは、運動不足の解消や体の不調を改善するのにも役立ちましたが、今は股関節の仕組みを理解するための研究として私にとって非常に興味深いものとなっています。治療院へのお問合せでも股関節の痛みの相談が多いので、今回は、股関節痛の改善方法と予防について考えたいと思います。

監修:中村考宏

柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師。2020年三重県桑名市多度町にえにし治療院を開院。著書「骨盤おこし」で体が目覚める(春秋社)、趾でカラダが変わる(日貿出版社)、他多数。メディア「anan」「クロワッサン」「Tarzan」などで「骨盤おこし」「足指」を紹介。NHKテレビでコロナ禍の運動不足解消エクササイズを紹介。プロフィール詳細

本当に痛いのは股関節?股関節の勘違い


▲60代女性、転倒した際に大腿骨を骨折し手術、高齢者に多い大腿骨頚部骨折

股関節の病気には、

  • 変形性股関節症
  • リウマチ性股関節症
  • 骨頭壊死
  • 大腿骨頚部骨折

があります。これらは骨若しくは関節に問題がありますので整形外科を受診してください。

股関節なのか、骨なのか、筋肉なのか、神経なのか、どこが痛いのか?

足の付け根が痛い、お尻が痛い、骨盤が痛いなど、股関節辺りが痛いなど、痛む箇所には個人差があります。また、右だけ(左だけ)痛い、左右どちらも痛い、寝返りを打つと痛い、しゃがむときに痛い、座っていると痛い、歩くと痛い、階段の昇り降りが痛い、ランニングやサッカーなど運動すると痛い、産後で股関節が痛いなど、痛み出す動作やタイミングも違います。

私が経験した股関節の痛みは、いわゆる関節炎で、股関節の丸い形に沿って痛みがありました。寝ているときに布団の中が温まってくると股関節がズキズキ痛み出しました。股関節の痛みで相談される方の中には、股関節自体(骨、関節)ではなく、筋肉や神経の痛みの方がいらっしゃいます。本当に痛む箇所が股関節なのか確認が必要です。

股関節 hip joint 股関節はお尻の関節「ヒップジョイント」

股関節は英語でヒップジョイントといいます。股関節を確認するためには、まず大腿の外側で大腿骨の大転子という出っ張った骨を確認してください。大転子を指標にして、そのお尻側に股関節があります。ちょうどお尻のえくぼができる位置が「ヒップジョイント」です。

▲人は「骨盤」から健康になる(マキノ出版)

一般には股関節の位置について大腿骨前面の鼠径部辺りとされていますが、正しくは解剖学でヒップジョイント(股関節 hip joint )お尻のえくぼの位置になります。


▲人は「骨盤」から健康になる(マキノ出版)

変形性股関節症


▲変形性股関節症との診断で8年ほど病院に通院されている40代女性、手術を回避のため保存的療法を模索中

変形性股関節症の原因は発育性股関節形成不全の後遺症や臼蓋形成不全といった子供の時の病気や発育障害の後遺症が主なもので股関節症全体の80%といわれています。最近は、特に明らかな原因となる病気に罹ったことが無くても年齢とともに股関節症を発症することがあります。

変形性股関節症と診断されても保存的療法で治るケースがある

レントゲン画像で腰椎にヘルニアが確認できたとしても、それで必ずしも症状があるとは限りません。股関節のレントゲン画像でも、同じようなことがあります。画像診断と症状が一致しない場合は、筋肉や神経の問題かもしれません。

レントゲン、MRI検査で原因が見つからない股関節痛

いわゆる股関節が硬い、という人は、股関節、膝関節、腰椎椎間関節に負担がかかりますので、痛み、症状に発展するケースが多いです。逆に、股関節がやわらか過ぎる、という人も痛み、症状に発展するケースがあります。つまり、股関節は硬いとか柔らかいことよりも、自分の意思で股関節をコントロールできる状態にあることが必要なのです。

股関節痛に発展する原因

  • 運動不足で食べ過ぎ
  • 外反母趾
  • 骨盤後傾
  • 荷重圧の左右差

股関節痛の予防と改善方法

人工股関節の手術をされる方が年々増えています。最近は、骨折やリウマチによる変形ばかりでなく、股関節の痛みで手術を選択される方があります。股関節の痛みは、保存的療法で改善される方もありますが、経過が悪いと、藁にもすがる思いになるものです。転倒して足を強打し、検査の際に変形性股関節症が見つかった、という方がいました。その方は、保存的療法を選択し、日常生活で支障がないまでになりました。股関節に痛みが出る場合は、痛覚が上昇し、他の感覚が低下していますので、施術ばかりでなく運動療法が必要だと思います。正しい運動方法で、健康な足腰をつくり、無理なく歩ける習慣を身につけることが大切です。

「股関節の痛み・症状」治療のサポートをご希望の方

当院では、体の不調や故障を改善するための治療、健康増進やパフォーマンスアップのための施術をしています。ひとりひとりに最善のサポートができるようこころがけていますので、症状や気になることをできる限りお知らせください。また、遠方から来院される方や集中的にみてほしい方には個人指導・パーソナルトレーニングをしています。小学生からシニア、アマチュアからプロスポーツ選手までサポートさせていただいています。ご希望に応じて、再発予防、健康増進、パフォーマンスアップのトレーニングを指導しています。トレーニングは、人それぞれ体の状態が違いますので、体の状態に必要な内容を指導しています。当院はコロナ対応で業務をおこなっておりますのでご協力のほどよろしくお願い致します。

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