腰痛をまねく原因として、現代人に最も多く見られるのが「骨盤後傾」です。特に、長時間すわって作業をしていると姿勢を崩しやすく、腰に大きな負担をかけます。座ったときに姿勢が崩れやすくなるのは、イスやパソコンのモニターの高さ、マウスの位置などにも要因がありますが、まずは、日頃自分がどのような姿勢で座っているのか、どのような姿勢で動作をしているかを意識することが大切です。腰に負担をかける悪い姿勢とは猫背、反り腰です。骨盤が後ろにたおれて、腰椎の反りがなくなり、背中が丸まった姿勢が長く続くと、首や肩、背中、腰の筋肉や関節に負担をかけてしまいます。また、胸郭の位置を引き過ぎて腰を反らせてしまうことも腰に負担をかけてしまいます。立っている時間が長い職業の方も、特に姿勢は大切になります。今回は、女性特有の腰痛を和らげる方法について考えてみたいと思います。
監修:中村考宏
柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師。2020年三重県桑名市多度町にえにし治療院を開院。著書「骨盤おこし」で体が目覚める(春秋社)、趾でカラダが変わる(日貿出版社)、他多数。メディア「anan」「クロワッサン」「Tarzan」などで「骨盤おこし」「足指」を紹介。NHKテレビでコロナ禍の運動不足解消エクササイズを紹介。プロフィール詳細
特別な治療が必要ない腰痛であれば1週間から1ヶ月程度で自然に改善していきます。1ヶ月以上腰痛が続いている場合は治療が必要になる可能性がありますので早めに病院を受診しましょう。
「腰痛」とは疾患(病気)の名前ではなく、腰部を主とした痛みやはりなどの不快感といった症状の総称です。一般に座骨神経痛(ざこつしんけいつう)を代表とする下肢(脚)の症状を伴う場合も含みます。腰痛は誰もが経験しうる痛みです。
医師の診察および画像の検査(X 線や MRI など)で腰痛の原因が特定できるものを特異的腰痛、厳密な原因が特定できないものを非特異的腰痛といいます。ぎっくり腰は、椎間板(ついかんばん)を代表とする腰を構成する組織のケガであり、医療機関では腰椎捻挫(ようついねんざ)又は腰部挫傷(ようぶざしょう)と診断されます。しかしながら、厳密にどの組織のケガかは医師が診察しても X 線検査をしても断定できないため非特異的腰痛と呼ばれます。腰痛の約 85%はこの非特異的腰痛に分類されます。通常、腰痛症と言えば非特異的腰痛のことを指します。
原因が確定できる特異的腰痛は、医療機関を受診する腰痛患者の 15%くらいの割合といわれています。その内訳は、腰痛自体よりも座骨神経痛を代表とする脚の痛みやしびれが主症状の疾患である腰椎椎間板(ようついついかんばん)ヘルニアと腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)がそれぞれ4〜5%、高齢者の骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の方に多い圧迫骨折が約4%、結核菌も含む細菌による背骨の感染(感染性脊椎炎)や癌の脊椎への転移など背骨の重篤な病気が約1%、尿路結石や解離性大動脈瘤(かいりせいだいどうみゃくりゅう)など背骨以外の病気が1%未満です。
多くは椎間板のほか椎間関節、仙腸関節といった腰椎の関節部分、そして背筋など腰部を構成する組織のどこかに痛みの原因がある可能性は高いところですが、特異的、つまり、どこが発痛源であるかを厳密に断言できる検査法がないことから痛みの起源を明確にはできません。骨のずれ(すべり)やヘルニアなどの画像上の異常所見があっても、腰痛で困っていない人はいますし、逆に、腰痛の経験があっても画像所見は正常な場合もあります。つまり、画像上の異常所見は必ずしも痛みを説明できないことが理由の一つです。ぎっくり腰等の非特異的急性腰痛は、初期治療を誤らなければ多くは短期間でよくなります。しかし、一度発症すると、その後長期にわたり再発と軽快をくり返しやすいことが特徴です。(第2章 腰痛対策 - 厚生労働省)
急に腰が痛くなったらまず危険信号(レッドフラッグ)をチェックするのが鉄則です。腰痛疾患の治療の優先順位は、「レッドフラッグ」「非特異的腰痛「神経根症状」という3つのカテゴリーに分類します。危険信号(レッドフラッグ)というのは、転移性脊椎腫瘍、脊髄・馬尾腫瘍、化膿性脊椎炎、椎体骨折、解離性大動脈瘤、強直性脊椎炎、閉塞性動脈硬化症、馬尾症候群などの存在を疑わせる危険信号のことです。全腰痛患者に占める割合は1〜5%でしかありませんが、絶対に見逃すわけにはいきません。
具体的なサイン
このリストに該当するものが一つでもあれば、必ず重大な病変があるというわけではありません。ですが、命にかかわるような病気がないことを確かめるために、整形外科医を受診して画像検査と血液検査を受けてください。とりわけ、馬尾症候群に特有な膀胱傷害(排尿困難、残尿感、尿失禁)、直腸障害(便失禁)、サドル麻痺(肛門や会陰部の感覚消失)、外陰部のほてりや灼熱感(女性の場合)が現れたときは緊急を要します。一刻も早く脊椎外科医の診察を受けるべきです。「日本脊椎脊髄病学会」のウェブサイトにアクセスして、「指導者リスト」から最寄りの脊椎外科医を探すといいでしょう(電話:03-3815-2270)。もし「レッドフラッグ」が一つもなければ、重大な病変が潜んでいる可能性は99%ないといえます。なぜなら、「レッドフラッグ」のない腰痛患者に、重大な病変が見つかるケースは、わずか0.04%しかないからです。(腰痛ガイドブック)
腰痛の85%が非特異的腰痛です。命にかかわる病気がないとはいえ辛いものです。厳密に原因を特定できないため病院で腰痛の治療を受けていても改善がみられないために、病院を転々とされている方がすくなくありません。なかには40年以上、腰痛で苦しんでいると訴える方がみえます。腰痛の状態はひとそれぞれですので、一般的な意見になりますが、筆者が25年の病院・接骨院勤務、治療院経営の経験から腰痛が治りにくい人の特徴を5つ紹介させていただきます。
何か参考になりましたら幸いです。
骨盤が後傾すると、腰が曲がって、猫背になり姿勢が崩れます。腰に負担がかかりますので腰痛の原因になります。また、坐骨結節が座面にあたり、おしりが痛くなりやすくなります。骨盤が後傾した状態は、骨盤内に内臓器が落ち込んでしまいます。これは体の中心で血液の循環を妨げてしまいますので、体温を下げてしまう原因になります。体は常に回復方向に進むのですが、体温が低下すると体の回復を鈍らせてしまい、いつまでも体の不調から抜け出せなくなってしまいます。骨盤を理解し、正しい姿勢と動作を見に付けることが大切です。
▲人は「骨盤」から健康になる(マキノ出版)
股関節は英語でヒップジョイントといいます。股関節を確認するためには、まず大腿の外側で大腿骨の大転子という出っ張った骨を確認してください。大転子を指標にして、そのお尻側に股関節があります。ちょうどお尻のえくぼができる位置が「ヒップジョイント」です。
▲人は「骨盤」から健康になる(マキノ出版)
一般には股関節の位置について大腿骨前面の鼠径部辺りとされていますが、正しくは解剖学でヒップジョイント(股関節 hip joint )お尻のえくぼの位置になります。
▲人は「骨盤」から健康になる(マキノ出版)
股関節を中心に体を動かせないと、どうしても腰で動くしかなくなります。実は腰痛で悩んでいる人たちは股関節ではなく、腰を中心に動いている方が多くみえます。以外に思われるかもしれませんが、足を動かすことも体幹を前屈させることも股関節の仕事なのです。腰痛で悩んでいる方たちは前かがみになるとき体幹を前屈する動作を腰で曲げるのが当たり前になっています。腰椎椎間関節は自由度の高い股関節に比べ可動域が小さいですから、腰ばかりで動いていたら負担に耐えかねて壊れてしまうのも無理はありません。股関節を中心に体を動かせなくなる原因として不良姿勢の習慣が大きいと思います。骨盤が後傾すると股関節の可動域が制限されて腰に負担がかかります。骨盤を理解し、正しい姿勢を身に付けることが大切です。
妊娠してお腹が大きくなるにしたがって、反り腰のきつい人は背中や腰に負担がかかるので腰痛に発展しやすくなります。また、産後、反り腰姿勢の習慣がもどらない人は背中や腰に負担がかかるので腰痛の原因になります。
反り腰とは、腰椎椎間関節を伸展した姿勢のことをいいます。これは、胸郭を後ろに引き過ぎてしまった姿勢なので骨盤の上に上半身が正しく乗りません。そのため上半身の重みが腰に負担をかけることになります。
ダンスジャルダン大森山王の中井信一先生と理惠先生のカップルです。プロダンサーの姿勢はとても綺麗にみえますが、その裏側では綺麗に動いてみせるために日々訓練に励んでいます。理恵先生のお話では反り腰で腰痛に悩む選手が多いそうです。姿勢については、プロの世界でも難しい課題です。骨盤を理解し、正しい姿勢と動作を見に付けることが大切です。
足に外反母趾や偏平足などの問題がある場合は、足のアーチ構造が崩れていますので接地衝撃をじゅうぶんに和らげることができません。そのため腰や膝、股関節にダメージが蓄積しますので痛みの原因になります。
実は骨盤にもアーチ構造があります。骨盤は力学的にみると体幹の荷重が仙骨で二分され、それぞれの荷重は仙腸関節を経て両股関節へ至り、大半は下肢に分散されます。一部は内方に向かい両方の力のベクトルは恥骨結合で再び結ばれます。骨盤は左右股関節からアーチ構造を備えた位置が安定し強度を発揮するのです。このときの骨盤の運動軸は「第2仙骨」になります。骨盤が後傾した位置はアーチ構造がありません。骨盤が後傾することで運動軸は腰椎の方へ移動してしまいます。運動軸が第2仙骨にあるときは股関節運動を滑らかに行うことができますが、運動軸が腰椎の方にあると腰椎に負担が増えるばかりで、股関節の自由度は奪われてしまいます。
▲しゃがむ力-スクワットで足腰がよみがえる(晶文社)
「外反母趾」は、母趾球に圧を集中させて体重を支え続けた結果です。そ して、親指の役割はブレーキですから、いくら丈夫な構造物だとしても、常に圧を集中させて、ブレーキをかけて、動き続けていれば、それが壊れたとしても何ら不思 議ではありません。
▲趾でカラダが変わる(日貿出版社)P.72外反母趾のメカニズム
最終的には手術などの方法がありますが、根本的には母趾球へ集中的に圧をかけて体重を支えることを止めなければ、問題が解決させることはありません。そして、腰にかかる負担を軽減させるためには足と骨盤の両方のアーチ構造を取りもどすことが大切です。
食べ過ぎると内臓に負担がかかります。疲労した腸は骨盤内に落ち込み骨盤が後傾しやすくなります。宿便が蓄積していると、その重さで骨盤が後傾しやすくなります。骨盤後傾は腰に負担がかかりますので腰痛の原因になります。
過食や暴飲暴食の習慣が続くと、内臓は疲労をして胃腸が定位置から下がってしまいます。そうすると腸は骨盤内に落ち込み、骨盤が後傾し、腰に負担がかかります。また、寝る前に食事をとると、寝ている間、体は消化吸収にエネルギーを使わなくてはいけません。そうすると、寝ている間に体を休め回復に集中できなくなります。寝ても疲れがとれないという方は食事の習慣を見直してみてはいかがでしょうか。胃下垂や下腹がぽっこりしている場合は、内臓の疲労が考えられます。胃腸を休ませてあげることが大切です。
宿便が多いと、その重みで骨盤を後傾させてしまうばかりでなく、腸腰筋という腰、骨盤、大腿の前面にある腰の大きな筋肉を圧迫してしまいます。腸腰筋は大腰筋、小腰筋、腸骨筋のこといいますが、その中でも大腰筋を圧迫してしまうとギックリ腰の原因になることがあります。便秘症は骨盤を理解し、正しい姿勢を身に付けてお通じを良好にすることが大切です。
大腰筋は、体の前面で第12胸椎、腰椎から太ももの付け根(大腿骨小転子)にある長い筋肉です。この筋肉は股関節を屈曲し、外旋する作用があります。
▲動きのフィジカルトレーニング(春秋社)
魔女の一撃といわれるギックリ腰は急に激しい痛みに襲われることが特徴で、はっきりした原因はわかっていません。急に腰が痛くなったらまず危険信号(レッドフラッグ)をチェックするのが鉄則です。他の内臓疾患が原因となっている場合もあるので、自分はギックリ腰だ、と決め込まずに、まずは病院を受診し、医師からアドバイスをもらうのが良いでしょう。
内臓に病変がある場合にも、腰に痛みが出現する場合があります。これは「関連痛」というもので、痛みの原因部分とは違う部分に発生する痛みのことです。この関連痛で腰に痛みが発生する代表的な臓器は子宮・腎臓・肝臓です。婦人科、内科を受診しましょう。
骨盤が後傾すると骨盤内臓器の位置関係にも影響します。そのため腰痛を訴える方の中には「尿漏れ」のある方が結構な割合でみえます。これは、陰部神経に負担がかかっている可能性があります。腰と骨盤の境には仙骨神経叢という神経があります。この神経は骨盤内を支配する陰部神経、下肢を支配する坐骨神経、腓骨神経、脛骨神経へ枝分かれします。腰が痛いときに尿漏れ、下肢の方にも症状が出るときは、仙骨神経叢に負担がかかっていることがあります。尿漏れの予防は、骨盤を理解し、正しい姿勢を身に付けて陰部神経に負担をかけないことが大切です。
▲解剖学アトラス 越智淳三=訳
私は20代の頃は腰痛に悩まされていました。学生時代は柔道をやっていたので怪我が多く体に無理をさせました。柔道をやっていたことから柔道整復師の国家資格を取得し、さらに東洋医学に興味が沸き、鍼灸師、あん摩マッサージ師の国家資格を取得しました。当時は病院や接骨院に勤務し、開院のための修行に励んでいました。ところが、20代の私は体力に自信がありましたが、仕事の忙しさと人間関係の難しさによるストレスからなのか、体の古傷が混乱しているような疲労感、頭痛や腰痛に悩まされていました。いろいろな先生方に治療をしていただきましたが、腰痛においては酷くなるばかりで、前に屈もうとした時にギックリ腰を発症して2週間寝たきりになり仕事に行けなくなりました。これが治りかけた時に洗面所で再びギックリ腰を発症、トイレに行くにも床をはうようにしか動けませんでした。結局、3回同じようなギックリ腰を経験し2ヶ月くらいは腰の痛みで苦しんでいました。当時は、いろいろな先生にお世話になりましたが、結局、決め手になるような改善はなく、不調続きで勤務をしていました。
結婚し、子供ができた頃から、休みの日はアウトドアにでかけるようになりました。子供と一輪車に乗って遊んだり、山歩きに出かけたりするようになったからでしょうか、運動をするようになってから腰痛ばかりでなく、体の不調が軽減したようでした。そのころの経験が、現在の骨盤や股関節の研究をはじめるきっかけになりました。どれだけ筋肉をマッサージしたでしょう、どれだけ体中に鍼を刺したでしょう、どれだけ先生方に手をかけてもらったでしょう、それでも決め手となる改善がなかったものが、自らの運動で激変したのですから私の治療概念は180度転換しました。私は腰に負担をかける原因をつきとめたくて、何とか骨盤や股関節を体現しようと試行錯誤していました。
私の体は回復方向へ向かっていましたが、朝の洗面で少し屈もうとした時に腰に激痛が走りました。私は独立して治療院を開院していましたので、今回は仕事を休むことができません。腰が動かないようにコルセットを巻いて、股関節を使ってゆっくり動ける範囲内で普段の業務にあたりました。前かがみになるとき、いすから立ち上がるとき、歩きはじめなど、腰を固定しているのに激痛が走ります。私は普段、腰を使って動作していて、股関節を使って動くことができていなかったことを理解できました。腰を使って動くと激痛が走る、股関節を使って動くと痛くない。それは一輪車に乗ってバランスをとる感覚に似ています。骨盤、腰、胸郭、頭はできるだけ並べておいて、股関節を中心に動きます。体の中は激痛を避けて動くために、腰から股関節への動作の転換に必死でした。それでも、なんとか患者さんたちに気づかれないように仕事をやり終えました。翌日は、多少違和感を腰に感じましたが、痛みを感じることなく通常通りの業務にあたることができました。一日でギックリ腰が治ったことに私は驚き、さらに腰痛の真実を知りたくて、その深みをめざすのです。
安静にしている期間が長期に及ぶと回復が遅れるということがわかっています。それは筋委縮、関節拘縮、骨粗鬆症、起立性低血圧、心肺機能低下、高カルシウム血症、尿路結石、静脈血栓塞栓症といった、重大な合併症をまねく危険性があるからです。昔は痛みがあれば「安静」にするということが、あたりまえでした。現在は激痛のために起き上がれない、動けないという場合はやむを得ないにしても、ベットで安静にするよりも、ベッドで起き上がれないのなら、起き上がることからはじめる、それができたら、今度は家の中を歩く練習をする、人の手を借りてもいいし、壁つたいでもかまいませんから、とにかく立ち上がって自分の足で歩くことが、回復への近道とさせれています。私も仕事を休める状態なら安静にしていましたが、実際に動ける範囲で動いてみて回復の近道だということを実感しました。
その後は、たまに腰が痛くなりそうなときはありましたが、股関節を中心に動く訓練をしていましたので、もう恐れることはありませんでした。私のような腰痛のタイプは筋肉や靭帯に原因がありませんから、マッサージ、鍼、ストレッチで改善しません。姿勢のバランスを整えて、腰から股関節中心で動くことができるように改善していくことが必用です。私と同じような腰痛のタイプの方はたくさんいます。何か参考になれば幸いです。
骨盤を後傾した姿勢は腰に負担がかかります。正しい骨盤の位置で生活ができるようになると股関節の可動域が広がることで腰にかかっていた負担が軽減されます。
日常生活の姿勢を見直す
▲人は「骨盤」から健康になる(マキノ出版)
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セルフメディケーションとは、世界保健機関(WHO)による定義では、「自分自身の健康に責任をもち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」とされています。狭義の意味は、自己の健康に自己が最終責任をもつという理念に沿って、健康面での適切な意思決定に必要な、基本的健康情報やサービスを調べ、得、理解し、正しい知識を持って、自己治療をすることです。医師の診察をうけなくても治療が可能な軽度な病気が対象です。広義の意味は、健康維持、疾病予防の方法を食事、運動、休養などまで「自分で自分の体の健康管理を行うこと」です。腰痛の改善には自己管理が大切です。
当院では小学生からプロスポーツ選手までの腰痛治療をサポートさせていただいています。痛みの程度、痛みの箇所、痛みが出るタイミングなど個人差がありますから、腰痛といっても人それぞれ訴えている背景や経過は異なります。治療方法はオーダーメードで考えていかなければなりません。
腰痛で、来院された場合は、まず「問診」で痛みの状況や既往歴などを伺います。その後、体を見て異常の有無を調べる「視診」や、体を動かして痛みの起こり方や関節の動きを調べる「触診」をおこないます。これらの結果により、おおよその原因を絞り込みます。そして、さらに詳しく、筋肉、関節、骨、神経、感覚などの状態から、その体がどのような状態なのかを把握するために「徒手検査」をおこないます。ほとんどの腰痛は1か月以内に痛みがなくなる心配のないものです。ただし、症状が悪化した場合や、3か月以上症状が続く慢性腰痛の場合は、既往歴が関係して治り難くしている可能性が高いので、より詳しく問診・視診・触診・徒手検査をおこなうことが重要です。
徒手療法は動きが制限されている組織(関節・筋肉・軟部組織)の状態を改善することで症状の軽減や機能の回復を目指す療法のことです。問診・視診・触診・徒手検査から導き出した、その体にとって必要な施術(徒手療法)を施します。
運動療法は体の全体または一部を動かすことで症状の軽減や機能の回復を目指す療法のことです。運動療法には、体の状態により様々なアプローチ方法があります。問診・視診・触診・徒手検査から導き出した、その体にとって必要な運動療法を選択することが必用です。
当院では、体の不調や障害を改善する治療や、健康増進、パフォーマンス向上のための施術を行っています。一人一人に最適なサポートを心がけておりますので、症状や気になることがあれば、どうぞお気軽にお知らせください。遠方からの来院者や集中的なケアを希望される方のために、個別指導やパーソナルトレーニング、股関節覚醒コースも用意しています。小学生からシニア、アマチュアからプロのスポーツ選手まで幅広くサポートしております。再発防止、健康増進、パフォーマンス向上のトレーニングもご希望に応じて指導しています。トレーニング内容は、個々の体の状態に合わせてカスタマイズしております。どうぞよろしくお願いします。
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