深部感覚のズレ

深部感覚のズレ

人間は、自分になくて他人にあるものはよく見えます。日常的におこなっているので、視覚を通して外部の情報を得る感覚は厚いといえます(外部の刺激)。しかし、日常的にほとんどおこなうことがないので、深部感覚を通して情報を得ることは鈍いでしょう(内部の刺激)。同様に、頭で考えることは得意ですが、カラダで考えることは苦手だといえると思います。そして、自分と他人の違いはよくわかりますが、「自分」と「中の自分」の違いはよくわからない。実感と事実のズレというべきか、深部感覚のズレが生じていることにもほとんど気づくことはありません。

深部感覚が鈍くなっていると、たとえば脛の骨(脛骨)を垂直にするエクササイズで、そのようにセットしてもらった場合、脛の骨(脛骨)が内側に傾いているにもかかわらず、それに気づきません。また、自身では脛の骨(脛骨)が真っ直ぐだと思っていても後ろに傾いたりする。ここが脛の骨(脛骨)の垂直だ、という位置の感覚において、実感と事実がずれてしまっているのです。

実感と事実のズレ

  • 深部感覚のズレ
  • 骨格位置のズレ
  • 重心位置のズレ
  • 骨格筋の起始停止部のズレ
  • 関節運動の方向のズレ

痛みのメカニズムについては未だ解明されていませんが、痛みは、骨格筋、関節、感覚器と脳、脊髄の経路内で起きた問題に対しての警告だと考えています。たとえば、深部感覚には痛覚の他に位置覚、運動覚、抵抗覚、重量覚、振動覚があります。一方で慢性痛の方の多くは、位置覚や運動覚などが鈍い。具体的には、脛の骨が傾いていることに気づかない、股関節の位置がわからないなど骨格の位置が不確かな状態にあります。深部痛覚は、深部感覚が鈍くなることによりカラダに害が及ぶことに対する警告なのではないだろうか、とも考えられます。

警告のサインがあるときは実感と事実にズレがないか確かめることが大切です。そして、何かしらのズレが生じているのならば正しい深部感覚の入力が必要です。

 

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